浜名湖養鰻フルハシ直売所について

-フルハシ直売所-

日本初のハウス養鰻場

1900年に浜名湖で鰻の養殖が始まってから、発展と衰退を繰り返しながら、昭和時代には一面を見渡す限りの養鰻池が静岡県に広がっていきました。
それは露地池と呼ばれる完全屋外の養殖池でしたが、当然天候の影響を色濃く受けます。
1969~1970年にかけては鰓腎炎という病気が浜名湖で蔓延し、壊滅的な被害を受けました。
その病気を防ぐべく、フルハシ創業者の古橋秀雄が試行錯誤を重ね、1年かけて完成させたのが現在の主流であるハウス養殖になります。
元々ある露地池に、頑丈な鉄骨を組み上げた三角屋根型の二重構造のビニールハウスを被せたハウス養殖は、
厳しい寒さから鰻を守り、見違える程に良く育つようになりました。
当初は温室育ちの鰻が貧弱と決めつけ、なかなか買い取ってくれませんでしたが、実際の品質がとても良かったので瞬く間に噂が広がり、
全国から生産者が見学に訪れるまでになったそうです。

フルハシ直売所の歴史

昭和45年、日本で初めてハウス養殖をスタートさせた養鰻場です。 当時はハウスで養殖されたうなぎは弱いとされ受け入れてもらえませんでしたが、先代の努力により徐々にみとめられていくことになりました。
日本最古のハウスは、2~3年に1度自分たちで張替えをし現在まで大事に守り続けています。
現在ある12~13棟のハウス内には27面の池があり、そこで5ヶ月ほどの稚魚から養殖している。

フルハシ養鰻場の歴史

フルハシの養鰻のこだわり

すべての作業を手作業で行うスタイルが自慢。
「水と土」光合成により豊富なバクテリアを育て、いい水と土を作り出しています。
水温は常に30度~32度ぐらいをキープし、冬にはボイラーを使って温め水温を保ちます。
換気や日当たりの調整で温度が上がりすぎないように管理。
“いい水を作るにはいい土をつくること”毎日池の下に溜まったへどろを掃除します。
水の色や匂いがうなぎの調子に関わってくるので、水の入れ替えもうなぎの調子や時期、タイミングをみて行っています。

フルハシ直売場のこだわり

産地「浜名湖」の特徴

うなぎの歴史が日本で一番長いのがここ浜名湖。
湖水をうなぎの養殖に利用できるのは浜名湖ならではの特徴です。
浜名湖の塩分を含んだ豊富な水源を300~400m下より汲み上げて使用し、用途ごとに使い分けています。
また、上澄みは塩分を含んでいるためうなぎの治療などにも使用しています。

一日の作業

一日の作業

明け方から順次池の見回りを始めます。
全ての池の鰻の状態を確認した後、7時頃から順次餌やりに入ります。
餌は成長段階や状態に合わせて種類が異なりますが、通常は私達が食べるお米より高い最高級の銘柄の魚粉に、水、スケソウダラの油、隠し味を入れて混ぜ込み、粘土状にして与えます。農作業で良く使う一輪車に餌を乗せ、27面ある全ての池の鰻にご飯をあげます。 続けては池の掃除です。
鰻の排泄物などで蓄積した池の汚れをかき出し、弱った鰻がいないかを確かめます。
鰻の状態が良くないと判断した時は原因を突き止め、水を入れ替えたり、温度を調節したり、地下の潮水を注水したり等します。
その後は池の設備のメンテナンスです。
水車を直したり、ビニールハウスを張り替えたり。配管やコンクリート部を補強したり、ボイラー掃除や簡単な電気工事、池底の土方作業まで、出来る事は自分達で何でもやります。
その後、夕方に2度目の餌やりを行い、夜にかけて何度か池の見回りを行います。

これに加えて、月に数回、池揚げ・池替え作業があり、その日はさらに1~2時間朝早く作業を始め、日雇いも頼みます。

直販事業

直販事業

二代目の時からご近所へのお裾分け程度に、直売も始めていました。
ただし事業と呼べる程の規模ではありません。
養鰻場には焼き場があるもののとても小さく、従業員も鰻を育てる仕事に特化しているため、1日に焼ける量がとても少ないのです。
最近になって期間限定・数量限定という形ではありますが、地域の方々のお力添えもあって通販も展開しております。
しかしそれも、少量の取扱いである事には変わりありません。
あくまでも弊社は養鰻業一筋を掲げており、最高に美味しい鰻を育てる事に専念するスタイルを貫き続けています。
それが今回、このような形で大勢の方に弊社の鰻を召し上がって頂ける機会が叶ったのは、一重に、弊社の想いを全て理解して下さった上で面倒ごとを一手に引き受けてくれた、鰻職人達のご厚意のおかげでございます。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

こうして私達は直売所を拡大しながらも、今も昔も変わらず、鰻を育てる事に全力を注ぎ続けています。

スターうなぎとは

スターうなぎとは

弊社の養殖スタイルは他社よりもじっくりゆっくり育てます。 1年かけて育てた分、身と脂が締まり、濃厚な味わいになりますが、長く飼った分だけ品質にバラつきが生じやすくなり、悪い鰻は皮も硬く赤身が出やすくなります。 人間と一緒で鰻にも個人差があり、食欲旺盛な鰻もいれば、引きこもりがちな鰻もいますから、同じ池で飼っていても、成長度合いも当然変わってくるのです。
一般的に青みのある鰻は耳たぶのように柔らかい身をしていますが、じっくり長く育てて尚、青みを残した中肉中背の鰻は、味がしっかりのっていて、ジューシー。それでいて柔らかい最高の鰻に仕上がります。 これがTVで名付けて頂いたスターウナギになります。
TVでは度々「浜名湖で1%しかいない最高級の鰻」と紹介されていましたが、出荷池の選別の際に「この池一番の上物」だと直売用に取り分けた鰻の数が全体の1%分である事から、そのような表現で報じていたのだと思います。 なので自社加工の許容量が超えたために見逃しただけで、隠れスターウナギと呼ぶべき良い鰻が実際にはたくさん出荷されています。 この直売所ではスターウナギが豊作な出荷池の「隠れスターウナギ」達を、愛知県の超一流店にできる限り引き取って頂き、匠の技で持って仕上げて頂く事で、十分な数のスターウナギを取り揃えております。